講演会の“協力金”などと称し、患者から現金をだまし取ったとして、歯科医師の男がきょう、逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、千葉市中央区の「高橋デンタルオフィス」で院長を務めていた歯科医師の高橋仁一容疑者（58）です。 県警によりますと、高橋容疑者は2021年3月、院内で、佐倉市に住む当時55歳の患者の女性に対し、インプラントメーカーによる講演会の“協力金”などと称し、現金200万円をだまし取った疑いが持たれています。 高橋容疑者は、講演会に女性の症例を提供したいとした上で、「支払い済みの治療費と同額の現金をインプラントメーカーに提供すれば、後日、その現金と、支払い済みの治療費相当額の返還が受けられる」などとうそを言ってだましたということです。 県警はすでに、10数人の患者から同様の被害申告を受けていて、被害総額は1億円を超えている可能性があります。 このほか、インプラント治療に関するトラブルや金銭の貸し借りに関するトラブルの相談が約70件寄せられているということで、全容解明に向けて調べを進めています。