奄美群島文化財保護対策連絡協議会(四本延宏会長)は18日、2025年度総会・研修会を瀬戸内町のきゅら島交流館で開いた。研修では県教育委員会文化財課が講師を務めたが、この中で天然記念物オカヤドカリの大量捕獲で問題になった文化財の無断現状変更が取り上げられた。「大きな課題」とする一方、生息場所のパトロールが必要となっているものの、人的、予算的な制約があるとした。 総会・研修会には群島12市町村の文化財保護審議会の会長や委員、教育委員会の担当職員、事務局の県大島教育事務所の担当者が出席。総会では24年度事業・決算・監査報告後、役員が承認され、25年度事業計画・予算を承認した。 研修会では四本会長、大島教育事務所の別枝昌仁所長があいさつ。特色ある活動を通しての地域文化の継承・発展、各学校での取り組みで伝統文化を担う子どもの育成に努めていることが報告された。