英語の国際テスト「TOEIC」を運営しているIIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)は19日までに公式サイトを更新。受験者の相次ぐ不正が発覚したことを受け、新たな対策を発表した 4日に協会は「先般のTOEIC Listening & Reading公開テストにおいて受験の注意事項に反する行為が行われたことを受け、今後の公開テストでは、不正対策をさらに強化してまいります」とし6月以降の公開テストよりポスター掲示や試験管からのアナウンスで注意喚起することを発表していた。 具体的な不正行為として「受験者以外の者が受験者本人になりすまして試験を受ける行為「他の受験者の答えを見たり、教えてもらったりすること」「その他、試験問題の漏洩など、当協会が定める不正行為」を挙げた。 これらの不正を発見した場合は「当協会またはETSの運営するテストに関して、受験資格を剥奪する」「スコアを無効にする(過去に受験したものを全て含む)」「偽計業務妨害として警察に通報する」「企業・学校などからスコアに関する照会があった場合には、不正行為の内容を通知する」などの対応を行う。 また18日には新たな対策も発表。今月22日公開テストにおいては「上記の対応に加えて、受験者の皆様のすべての電子機器の電源がオフになっているか確認させていただきます。メガネについても通信の有無を確認いたします。通信機能の無いメガネの着用をお願いいたします」と受験者に呼びかけた。 「TOEIC」の不正行為を巡っては、18日、カンニングしようとしたとして、中国籍の男女10人から警視庁が任意で事情聴取をしていたことが判明。5月にはマスクにマイクを仕込んで受験しようとしたなどとして、中国国籍の男が逮捕されている。