福岡県大任町の町長選挙をめぐり、特定の候補に投票した報酬として知人に現金を渡したとして逮捕された会社社長の男が、「現金は渡していない」と容疑を否認していることがわかりました。 ■永石莉里子記者 「長藤容疑者を乗せたバスが出てきました。これから身柄が検察庁に送られます。」 公職選挙法違反の疑いで逮捕された、福岡県大任町の土木建築会社社長、長藤優太容疑者(29)は、19日午後、検察庁に身柄を送られました。 警察によりますと、長藤容疑者はことし3月、大任町の町長選挙をめぐり、特定の候補に投票した報酬として知人2人に3万円ずつ渡した買収の疑いがもたれています。 再選した永原譲二町長の複数の後援会関係者は、長藤容疑者が永原町長の支援者だったと話しています。 捜査関係者によりますと、長藤容疑者は会社ぐるみで候補者を応援し、知人2人に投票を依頼して車で期日前投票所に連れて行ったことは認める一方、「現金は渡していない」と容疑を否認していることがわかりました。