定例会見で体調不良となり、救急搬送されて入院した広沢一郎・名古屋市長が1日に退院し、公務に復帰した。医師の診断の結果、特に異常は無く、報道陣の取材に「ご心配をおかけした。適宜休むのも仕事のうちと身にしみて思っている」と述べた。 市長室によると、広沢市長は昨年11月の市長就任後、休日は月平均で約3日で、今年6月は15日だけだった。広沢市長は「前任の河村(たかし)さんを見て、そんな感じだろうと分かっていた。自分としては違和感はなかった」と述べた。広沢市長は2017年12月~21年12月まで、副市長を務めている。 また「『自分では大丈夫だと思っていても疲れはたまるものだ』と医師からも言われた。適切な休養をとりながら職務に当たりたい」と話した。 同室は今後、広沢市長の公務が過密にならないよう調整するとしている。 広沢市長は6月30日午前の定例記者会見で、女児の下着を盗撮し、画像などをSNS上のグループチャットに共有した疑いで名古屋市立小学校などの教諭2人が愛知県警に逮捕された事件を受け、7月にも弁護士らによる第三者委員会を設置する方針などを明らにするなどした。 会見の終盤、立って質疑に応じていた広沢市長が前のめりになってふらつき、机にもたれかかる形になった。市は会見を終了し、広沢市長は救急隊によって市内の病院に搬送された。(吉村美耶)