わいせつ教員根絶へ SNSで盗撮画像共有、文科省が緊急会議

教員グループが児童の盗撮画像などを交流サイト(SNS)のグループチャットで共有したとされる事件を受け、文部科学省は10日、全国の都道府県・政令市の教育長を集めた緊急のオンライン会議を開き、教員の服務規律の徹底と児童生徒に対する性暴力の根絶を求めた。 会議の冒頭、文科省の望月禎・初等中等教育局長は「耳を疑う大変ゆゆしき事態だ。児童生徒の模範となる教員が性暴力を行うことはあってはならない」と強調。具体的な取り組みとして、「教員による児童生徒性暴力防止法」の趣旨や規定の確認▽教員への研修実施▽被害防止のための日常的な校内点検▽児童生徒を撮影したデータの複数人での管理▽児童・保護者向け相談窓口の周知--の5点を要請した。 その上で「教育行政に携わる私たちにとって危機的な状況であるということを共有し、教員による性暴力は根絶しなければならない。学校生活を安心して送るという当たり前の基本を子どもと保護者に届けられるよう、取り組みを徹底してほしい」と訴えた。 事件では、名古屋市と横浜市の市立小教員2人が、女子児童を盗撮し、画像をグループチャットで共有したとして逮捕された。その後、広島県や福岡県でも子どもに対する性暴力事件で教員が逮捕されている。【斎藤文太郎】

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