北海道教育委員会は10日、報酬を受ける約束で通帳を譲り渡すなどした男性教諭を停職2か月の懲戒処分としました。 処分を受けたのは、滝川市内の小学校に勤める41歳の男性教諭です。 この教諭は去年6月、報酬を受ける約束で、SNSのXで知り合った相手に、自身名義の銀行口座の暗証番号を伝え、相手が指定する送付先に通帳などを送付したということです。 教諭は今年3月、犯罪収益移転防止法違反の疑いで逮捕され、30万円の罰金を科されていました。 道教委によりますと、教諭はギャンブルで金に困り、Xで「個人融資」などのキーワード検索で相手方と接触。その後、テレグラム上で銀行口座の受け渡しなどのやり取りを行っていたということです。 教諭は口座を受け渡す代わりにネットバンキングで3万円の報酬を受け取る約束をしていたものの、口座がネットバンキングに対応しておらず、実際に報酬は受け取れていませんでした。 道教委は、これらの行為が信用失墜行為に当たるとしてこの教諭を、停職2か月の懲戒処分としました。 処分について41歳の男性教諭は「犯罪行為と認識しながら安易に手を出してしまった。多くの人々に迷惑をかけた自分の行動を深く反省している」と話しているということです。