「笑気麻酔」と称して若年層を中心に広がっているとみられる指定薬物「エトミデート」を含む液体を所持した疑いで10日、16歳の少年が逮捕されました。 医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されたのは那覇市に住む16歳の無職の少年です。 警察によりますと先月5日の夜「薬物を使用しているかもしれない」と少年の家族から110番通報があったということです。 警察が自宅に駆けつけたところ少年は奇声をあげて手足はけいれんし、近くのテーブルにエトミデートを含む液体が入ったカートリッジや電子タバコの吸引器が置かれていたといいます。 警察は捜査に支障があるとして少年の認否を明らかにしておらず、入手経路などを調べています。今年5月に指定薬物に追加されたエトミデートを巡っては、これまでに20歳の男2人が逮捕されていて、今回で県内の逮捕者は3人目となります。 今月9日には、「エトミデート」を含む液体、約0.838グラムをを所持した疑いで、20歳の男2人が逮捕されています。 エトミデートを含む製品の所持などについては、今年5月26日施行の省令で禁止されています。 逮捕されたのは浦添市在住で、いずれも20歳の男2人です。 警察によりますと、今年5月26日(省令施行の日と同日)の午後8時半頃、浦添市牧港1丁目にある公園で「薬物をやっているのでは」と目撃者から通報がありました。 警察が現場に駆けつけたところ、公園のトイレで手足がけいれんした状態の男2人を発見したということです。 「笑気麻酔」と称して沖縄県内で乱用が確認されている「エトミデート」は、今年5月に指定薬物に指定され、エトミデートを含む製品の製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されていて、県内で逮捕者が出るのは今回が初めてです。 警察は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていませんが、2人と一緒にいたもう別の男性1人について、同じ容疑で書類送検することも視野に任意で調べを進めているということです。