業者事務所で現金授受か 市職員に10万円手渡し いわき贈収賄事件

いわき市水道局の工事入札を巡る贈収賄事件で、加重収賄の疑いで再逮捕された同市水道局工務課技術主任の男(34)=いわき市泉ケ丘2丁目=が、贈賄の疑いで再逮捕された男(74)=同市小名浜字定西=が社長を務める同市の管工事会社「大松興産」の事務所で現金10万円を受け取ったとみられることが10日、捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、水道局職員の男は設計金額などを漏らした見返りに社長の男から手渡しで現金を受け取ったという。同時期に水道局職員の男が社長の男に、最低制限価格の算定基準となる金額が記入された設計書を直接手渡したのも同事務所だったとみられる。 県警は社長の男が水道局職員の男から不正に得た情報を基に、設計額の積算や入札を担当していた同市小名浜字定西、息子の専務の男(48)=公契約関係競売入札妨害の罪で起訴=に指示し、最低制限価格と同額で落札したとみて調べている。

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