警視庁など全国の警察の偽ホームページ(HP)に誘導される事案が県内で相次いでいる問題で、静岡県警サイバー対策本部は10日、静岡県警の正式なHPをかたった同様の手口が新たに確認されたと発表した。偽HP上で番号を入力すると、偽の逮捕状も表示されるが、同対策本部は「警察がネットやHP上に逮捕状を載せることは絶対にない。少しでも不審に思ったら相談を」と呼びかける。 同対策本部によると、県警の偽HPは、9日夜にサイバーパトロール中に見つけた。トップ画面に表示される「落とし物」と「採用情報」の案内項目が、「案件検索」と「情報登録」に変わっているだけで、他の表示は正式HPとほぼ同じだという。10日正午時点で被害は確認されていない。 全国で確認される主な誘導手口は、警察官を名乗る者からSNSなどを介して指示されたURLにアクセスすると、警察の偽HPが表示される。口座情報などを4~5桁の番号として指示通り入力すると、偽の逮捕状が出てきて、本人の氏名や年齢、住居が〝被疑者〟として記載されている一方、「逮捕」や「送致」の年月日などで矛盾する内容が散見されるという。 同対策本部はURLのアドレス欄を確認するとともに、不審と思ったアドレスにはアクセスしないよう強調する。県警の正式なHPは「https://www.pref.shizuoka.jp/police/」で、ブックマーク登録も対策として勧めている。