【AFP=時事】米移民・税関執行局(ICE)によるカリフォルニア州の合法大麻農場への強制捜査で、負傷した農場労働者の男性が死亡したと、12日に遺族が明かした。 10日に行われた農場での強制捜査では、不法移民200人が逮捕された他、摘発に抗議するデモ隊との衝突も発生した。 この農場労働者の家族は、メキシコにいる親族支援のためにクラウドファンディングサイト「ゴー・ファンド・ミー」のページを開設しており、12日にそのページに男性が「亡くなった」と投稿。「わたしのおじハイメはただひたむきに働く罪のない農場労働者だった」「ICE職員に終われ、30フィート(約9メートル)転落したと聞かされた」と記した。 国土安全保障省(DHS)のトリシア・マクラフリン広報担当次官は、男性が拘束されていなかったとし、「法執行機関に追われていなかったが、この人物は温室の屋根に登り、30フィート転落した」「(ICEは)できるだけ早く治療を受けさせるため、すぐにメディバック(緊急医療搬送)を現場に要請した」と述べた。 ドナルド・トランプ米大統領は不法移民を「野蛮人」「動物」に例える厳しい反移民政策を掲げて大統領選に出馬し、就任後は大規模な強制送還を実行している。 またトランプ氏はデモ隊によるICEらへの攻撃を非難し、「げすども」は逮捕されるべきだと述べた。 DHSは10日に行われたカーピンテリアとカマリロの大麻農場の捜査で、不法移民200人が逮捕され、「搾取、強制労働、人身売買の恐れがある」子ども10人が救出されたと発表している。【翻訳編集】 AFPBB News