盗撮画像共有事件 秘匿性高い「エレメント」に誘導か 教諭を起訴

教員らが女児の下着の盗撮画像などをSNS上のグループチャットで共有していたとされる事件で、データの共有には秘匿性が高いメッセージアプリ「Element(エレメント)」が使われていたことが捜査関係者への取材でわかった。愛知県警は、グループがネット上で盗撮に関心がありそうな教員を探し、アプリに誘導した可能性があるとみている。 エレメントのサイトなどによると、アプリは英国企業が手がけ、暗号化技術など秘匿性を保つ仕組みを取り入れている。捜査関係者によると、チャットはこのアプリにあり、名古屋市立小教諭の男(42)=性的姿態撮影等処罰法違反容疑で逮捕=が開設・管理し、盗撮画像の共有に使われていた。10人近い教員とみられるメンバーが参加。これまでに判明しているこの男ら3人のメンバーは、それぞれ直接会ったことはなかったといい、県警はネット上でつながっていたとみている。 名古屋地検は15日、女児(当時9)の下着を盗撮した画像を共有したなどとして、名古屋市立小教諭の男を同法違反の罪で起訴した。認否を明らかにしていない。起訴状などによると、男は昨年9月26日、愛知県内の施設で女児をデジタルカメラで盗撮し、翌27日にその画像をグループチャットに投稿したとされる。(野口駿、高橋俊成) ◇ 被害者側への配慮から、デジタル版では容疑者名を匿名としました。

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