取引先の従業員を3カ月間監禁し、金づちで殴るなどしてけがをさせたとして、警視庁が16日、建設会社代表の男(24)ら7人を逮捕監禁致傷の疑いで逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかった。同庁は、委託した仕事をめぐるトラブルから監禁事件に発展したとみている。 捜査関係者によると、7人は共謀して1月29日午前1時ごろ、東京都豊島区の路上で、30代男性を車に押し込んで手錠をかけて連れ去り、4月30日まで都内のホテルなど十数カ所で監禁。金づちで殴ったり、熱したフライパンを押し当てたりするなどして、大けがをさせた疑いがある。 男性は取引先の従業員で、男らはこの取引先から内装の業務を受託していた。業務について昨年末に依頼人からクレームが入り、取引先の会社が男に指摘したが、男は応じずにトラブルになったという。 男性は話し合いのために男に会いに来た際、監禁されたとみられるといい、同庁は経緯を調べている。(長妻昭明)