北九州市の自動車教習所で経理係長だった60歳の男が、売上金およそ580万円を横領したとして逮捕されました。領収書を破棄する手口だったとみられています。 業務上横領の疑いで17日に逮捕されたのは、北九州市八幡西区の無職、平塚孝幸容疑者(60)です。 警察によりますと、平塚容疑者は北九州市八幡西区の自動車教習所で、去年3月から4月にかけて、13回にわたり、売上金およそ580万円を自分の銀行口座に入金し、横領した疑いが持たれています。 平塚容疑者は当時、この教習所の経理係長でした。受付事務員から預かった売上金の一部を抜きとった上、領収書の控えを破棄していたとみられています。 去年8月、監査に入った税理士からの指摘で教習所側が聞き取りをしたところ、当初は「ちゃんと保管しています」と話していましたが、金庫に現金がないのが分かったということです。 平塚容疑者はその後、出社しなくなり去年10月に懲戒解雇されました。 警察の調べに対し「間違いありません」と容疑を認めているということです。 平塚容疑者は2004年から経理係長を務めていて、警察は金の使い道を調べるとともに余罪についても調べています。