東日本大震災の被災地に無許可で従業員を派遣し、働かせた疑いなどで逮捕された山形市の会社役員ら3人が17日、送検されました。警察は今回の事件が〝匿名・流動型犯罪〟グループの資金獲得の一環になっていたとみて捜査を進めています。 職業安定法違反の疑いで送検されたのは、いずれも山形市在住でともに会社役員の鈴木駿介容疑者(33)と、村上剛容疑者(51)、それに鈴木容疑者が経営する会社の社員の山川拓大容疑者(34)の合わせて3人です。 警察の調べによりますと鈴木・山川の両容疑者はおととし(2023年)5月から去年4月ごろまでの間、東日本大震災で被災した福島県浪江町や双葉町の建物解体撤去や除染工事などついて自分の会社の従業員を厚生労働省の許可を得ずに村上容疑者の会社に派遣した疑いです。また、村上容疑者は、無許可で派遣された労働者をそれらの現場で働かせた疑いです。 警察は、3人がSNSなどを通じて闇バイトの募集などを行う匿名・流動型犯罪グループ通称「トクリュウ」に関与していて今回の事件は、「トクリュウ」にとって資金獲得のためのビジネスモデルの一環になっていたとみて捜査を進めています。 3人の認否について警察は、捜査に支障が出るとして明らかにしていません。