客待ち容疑で女性4人逮捕 摘発警戒「連絡網」で捜査員の写真共有か

東京・歌舞伎町で売春目的で客待ちをしたとして、警視庁保安課は24日、東京都新宿区や埼玉県戸田市などの20~26歳の女性4人を売春防止法違反(客待ち)の疑いで逮捕したと発表した。女性らは摘発を免れるため「特定のスニーカーを履いたり、耳が潰れたりしている」「絶妙に服装がダサい」という男性は私服警察官の可能性があるとみて声を掛けられても無視していたという。 逮捕容疑は5~6月、新宿区歌舞伎町2の路上で、売春目的で客待ちをしたとしている。いずれも容疑を認めているという。 警視庁によると、女性らは大久保公園周辺で客待ちする女性計26人が参加する交流サイト(SNS)で「連絡網」と称したグループチャットを作成。摘発を免れるため、パトロールの状況や捜査員の写真を共有していたという。容疑者の1人は2023年7月から約2年間で約1億1000万円を稼いだという。 24年10月~25年6月、周辺での客待ちに関する110番が159件あり、うち49件が今回逮捕された4人の関連という。通報内容は、女性とホテルに入ったら財布がなくなった▽お金を盗まれた▽金を渡したが性行為できなかった――などで、外国人とトラブルになった通報は11件あった。 歌舞伎町での売春行為の横行をSNSで知って訪れる訪日外国人客(インバウンド)も増えているという。警察官を避けるため、インバウンドが客の8割という女性もいたという。 警視庁は24年10月から公園周辺での取り締まりやパトロールを強化し、今年1~6月に客待ちで摘発された女性は75人に上り、前年同期の35人から倍増している。【菅野蘭】

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