凍結口座から現金詐取疑い、3人逮捕 裁判所にうその債権申し立てか

裁判所にうその債権を申し立て、犯罪に使われたとして凍結された銀行口座から現金を引き出したなどとして、警視庁は27日、東京都渋谷区のコンサルティング会社「スタッシュキャッシュ」の実質的経営者、林竹千代容疑者(61)=横浜市神奈川区=ら男3人を詐欺などの疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 捜査関係者によると、3人は共謀して昨年8月、東京都中央区の銀座公証役場に、スタッシュ社が都内の会社に対して債権を持っているとする、うその公正証書を作らせた。この公正証書を東京地裁に提出し、強制執行手続きによって、都内の会社名義の口座からスタッシュ社に約610万円を振り込ませた疑いがある。都内の会社名義の口座は、詐欺事件の被害金が入金されているとして凍結されていたという。 今回悪用された強制執行手続きは、債権があるとの申し立てを受けた裁判所が、債権差し押さえ命令を出し、債務者の口座などから強制的に財産を差し押さえるというもの。

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