4年前にひき逃げの容疑で逮捕・送検され広島地検が去年不起訴処分とした40代の男性について、検察審査会は「不起訴処分は不当」とする議決を出しました。 広島市佐伯区の40代男性は、2021年10月広島市西区の国道で、路上にいた33歳の男性をはねて死亡させたとして、ひき逃げなどの疑いで逮捕・送検されました。 広島地検は去年3月、「送致事実を認定するに足りる十分な証拠がない」として不起訴処分としました。 しかし、死亡した男性の遺族は、去年12月「無念を晴らし真実を知りたい」として、検察審査会に審査を申し立てていました。 広島第一検察審査会は、「人をひいた認識があったと推認することは困難」という検察の判断に対し、「疑問を払しょくすることができずさらなる捜査、検討を行う必要がある」として、今月24日、「不起訴処分は不当」と議決しました。 今後、広島地検が再度捜査を行い、起訴するかどうかを判断します。