甲府税務署の在職中に税金の滞納分として徴収した現金を着服した疑いで逮捕された元職員の男はオンラインカジノなどで借金を作り、着服した金を返済にあてていたとみられることが分かりました。 甲府市に住む元甲府税務署 職員の石井克樹容疑者(25)は在職中の去年12月から今年5月までの間に11回にわたり、甲府市内にある飲食店の経営者から税金の滞納分として徴収した現金およそ88万円を着服したとして逮捕され、31日に送検されました。 この飲食店経営者によりますと去年12月に石井容疑者が初めて訪れ、「滞納をしているので店や自宅、実家を差し押さえる」などと説明し、滞納分の税金を現金で受け取ったということです。 その後、レジの金を徴収するときもあるなど月に2〜3回訪れることを不審に思い、税務署や警察に相談しました。 東京国税局によりますと石井容疑者は今回の逮捕容疑を含め納税者12人から合わせて31回およそ430万円を着服していたことが確認されたということです。 これまでの警察の調べに対し石井容疑者は「借金の返済や生活費に使った」などと供述し容疑を認めているということです。 また、関係者によりますと石井容疑者は東京国税局の内部調査に対し「オンラインカジノで負けて借金があった」などと説明し、着服した金を返済などにあてていたとみられています。