ISISに送金か、男を逮捕 米カリフォルニア州

(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は1日、カリフォルニア州ロングビーチで、過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)に資金を送金した疑いで男を逮捕した。米司法省が明らかにした。 逮捕されたのは、フィリピン出身で米永住権を持つマーク・ロレンツォ・ビラヌエバ容疑者(28)。ISISへの物的支援を試みたという。有罪となれば連邦刑務所で最長20年の禁錮を科される可能性がある。 捜査当局によると、ビラヌエバ容疑者は今年初め、SNSを通じてISIS戦闘員を名乗る2人と連絡を取り合っていたという。 そのやりとりの中で、ビラヌエバ容疑者はISISを支援したいとの意向を示し、活動資金を送ると申し出たとされる。 「信仰のために戦い、死ぬことは名誉だ。それが天国へ行く最善の道だ」と同容疑者は述べ、「近いうちに私も加わる」と書き込んでいたという。 米司法省が引用したウエスタンユニオンの記録によれば、ビラヌエバ容疑者は5カ月間にわたり、海外の仲介者2人に計12回、総額1615ドル(約24万円)を送金していた。 逮捕時には、FBIがビラヌエバ容疑者の寝室から爆弾とみられる物体を押収した。 FBIロサンゼルス支局は声明で、「ビラヌエバ容疑者は、米国と、世界中で米国の国益を狙うテロ組織に対し、経済的支援を行い、忠誠を誓った疑いがある」と述べた。 今年初めには、ミシガン州陸軍州兵の元隊員(19)が、ISISのために米軍基地での銃乱射事件を計画したとして逮捕されていた。

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