尹錫悦（ユン・ソクヨル）前大統領の夫人、キム・ゴンヒ女史関連の疑惑を捜査するミン・ジュンギ特別検察官（特検）チームが4日、「尹前大統領も朴槿恵（パク・クネ）国政壟断特検当時、逮捕状を請求し、チェ・スンシル氏を強制拘引した」とし、「（尹前大統領の）逮捕状を慎重に検討し再執行する」と述べた。 ムン・ホンジュ特検補は同日、記者団に「できるだけ互いに問題が起きないようにするのが良い解決方法」だとする一方、「当初話したように、逮捕状を執行する意思がある」と述べた。ただし、問題が発生しないよう慎重に検討すると語った。1日、特検チームは尹前大統領の逮捕状を執行するためにソウル拘置所を訪ねたが、2時間にわたる対峙の末に拘引に失敗した。 今月1日の逮捕状執行の失敗は、「尹前大統領が囚人服を脱いで床に横になり、頑なに抵抗したため」という特検チームの説明に対し、尹前大統領側は同日、「暑すぎてしばし囚人服を脱いだ」と反論したが、ムン特検補は、「囚人服を脱いだのはしばし暑さから逃れるためだったというが、そうは見えなかった」と反論した。ムン特検補は「（逮捕状執行に関して尹前大統領に）通常どおりブリーフィングを行った。だが、横になった状態で頑として抵抗を止めなかった」と説明した。尹前大統領側は当時の状況を撮影することにも反発したが、ムン特検補は「逮捕の過程における違法性の素地などを防止するためだと（尹前大統領に）説明した」と述べた。 また、ムン特検補は尹前大統領が（検察だった時代に）2017年の「朴槿恵－チェ・スンシル国政壟断特検」の捜査チーム長だった点に触れ、「（当時尹前大統領は）出席しないチェ・スンシル氏に対して逮捕状を請求し強制拘引した」とし、「チェ・スンシル氏は強制拘引の際、『もはや自由民主主義の特検ではない』と主張し、通りかかった清掃係の女性に『よく言うよ』と言われた。尹前大統領がどのように捜査したのかよく知っており、同じ方法を適用しているだけだ」と述べた。ムン特検補は「できるだけ問題を大きくしないよう努めるつもりだが、（逮捕状を）執行するという原則には変わりがない」と強調した。 パク・チヨン記者(お問い合わせ [email protected] )