投資利益の保証金として1500万円をだまし取ろうとしたとして、京都府警綾部署は5日、詐欺未遂の疑いで、住居不定、自称水道ホース販売員のリム・ボーウェン容疑者（27）＝マレーシア国籍＝を逮捕した。「お金を取りにいったわけではない」などと供述し、容疑を否認している。容疑者は日本に旅行中だったといい、同署が組織的背景を捜査する。 逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し7月26日、SNSで京都府綾部市の無職女性（66）に「これまで投資した分の利益の出金のために保証金が必要だ」などと伝え、今月5日に現金1500万円を詐取しようとしたとしている。 同署によると女性は4月下旬ごろ、SNSで「Edward（エドワード）」と名乗る人物と知り合い、投資話を持ち掛けられ、これまでに計約2700万円を振り込むなどした。7月下旬、利益を引き出すためには高額の保証金が必要と告げられたことを不審に思い、同居の夫に相談。警戒していた署員が今月5日、女性宅を訪れた容疑者を取り押さえた。