【速報】滋賀県警本部長が無罪確定の西山さんに謝罪 違法捜査「ご心労、ご負担をおかけし申し訳ない」

滋賀県東近江市で2003年に起きた湖東記念病院の患者死亡を巡り、滋賀県警の池内久晃本部長は7日、殺人罪で服役した後に再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(45)と彦根市内で面会し、謝罪した。県警が直接謝罪したのは西山さんが04年に逮捕されてから初めてとなる。 謝罪は、訴訟で大津地裁が捜査を違法と認めた判決が確定したことを受け、県警が申し入れた。池内本部長は、西山さんに「言葉で言い表せないほどのご心労、ご負担をおかけし、大変申し訳ありませんでした」と深々と頭を下げた。 西山さんは、訴訟の証人尋問で、取り調べを担当した警察官が、西山さんの好意を利用して自白を誘導したことを否定した点などを「うそをついていたと思うがどう思うか」と問いただしたが、池内本部長は「判決を重く受け止め、反省する」と述べるにとどめた。 西山さんは04年に県警に逮捕され、07年に懲役12年の判決が確定した。服役後に再審を申し立て、20年に再審無罪となった。国と県を相手に起こした訴訟で、今年7月17日の大津地裁判決は、国への請求は棄却した一方、県警による自白の誘導などを違法捜査と認定。県側は控訴せず、県に約3100万円の賠償を命じた部分の判決が確定した。西山さん側は検察の違法性を認めなかった判決を不服として、国に対しては控訴している。

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