チャットアプリで知り合った20代の女性に対し、「あなたの霊を祓えるのは俺だけだ」などと伝え、除霊と称し性的暴行を加えたとして、自称・霊媒師の男が警視庁に逮捕されました。 不同意性交の疑いで逮捕されたのは、自称・霊媒師の佐藤晋悦容疑者（28）で、今年6月、東京・豊島区のホテルで「除霊」と称して20代の女性に性的暴行を加えた疑いがもたれています。 捜査関係者によりますと、佐藤容疑者はチャットアプリで占い師を探していた女性に対し、「生き霊の力が強いので、直ぐに祓わないと大変なことになる」などと伝えた上で、「あなたの霊を祓えるのは俺だけだ。俺たちは結婚しないといけない」とホテルに誘導。ホテルの部屋の中に入ると、服を脱ぐように伝え、性的暴行を加えたということです。 ホテルの部屋の中で佐藤容疑者は、近くの店で購入したヘアクリップに塩を振りかけるなどして「お守り」を作成すると話していたほか、完成するまでの待ち時間には女性を東京スカイツリーに連れて行ったということです。 佐藤容疑者は取り調べに対し、「相手の女性とは交際関係にあり、（性行為は）合意の上だった」と容疑を否認した上で、「（相手女性の）SNSのアイコンに男の霊が憑いているのが見えたので、6万円で占いや霊視をしてあげることになった」と供述しているということです。 佐藤容疑者は今年6月、別の20代女性に対しても除霊と称して性的暴行を加えたとして逮捕されていました。 今回被害にあった女性は「ニュースを見て自分も同じ被害に遭っていたことに気付いた」「恋愛感情は一切なかった」「洗脳されていた」などと話しているということです。 警視庁は、事件の詳しいいきさつを調べています。