「捜査指揮系統の機能不全」警視総監が謝罪 「大川原化工機」えん罪事件で19人処分

警視庁公安部による機械メーカー「大川原化工機」のえん罪事件で、警視庁は検証報告書を公表し、迫田警視総監が会見で謝罪しました。 警視庁 迫田裕治警視総監 「本件捜査によって多大なご心労ご負担をおかけしたことについて、深くおわび申し上げます」 迫田裕治警視総監は大川原化工機のえん罪事件について謝罪し、15秒ほど頭を下げました。 また「公安部全体の捜査指揮系統の機能不全が最大の反省事項」だと述べました。 公表された調査報告書の中では、当時の捜査指揮のトップだった公安部長ら幹部に適切な報告が上がっておらず、また、幹部らも確認を十分にしていなかったと指摘されました。 こうしたことが、社長らの逮捕、長期間の勾留という結果をまねいた可能性があると指摘し、検証にあたった幹部は「遅くとも任意聴取から逮捕までのいずれかで判断を再考できたはずではないか」と振り返りました。 報告書の公表とともに警視庁は、あわせて19人を処分すると発表しました。当時、現場で捜査を担当し現在は退職している元警視と元警部を減給処分相当としたほか、当時、捜査を指揮する立場でその後退職した元公安部長を訓戒相当としました。

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