<独自>割りばしにテープ巻き付け賽銭狙う 銀座の神社「日参」か、容疑で66歳を逮捕

神社の賽銭箱に入っていた現金を盗んだとして、警視庁築地署は窃盗容疑で、住所不定無職、井上忠雄容疑者(66)(いずれも自称)を現行犯逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。容疑を認め、「お金がなくなって盗んでしまった」と供述している。 神社側がカメラ映像を確認したところ、容疑者は7月17日から、逮捕された今月5日までほぼ毎日、午前と午後の決まった時間に来ていた。築地署は賽銭を狙い「日参」していたとみている。 逮捕容疑は、5日午後2時半ごろ、東京都中央区銀座にある「朝日稲荷神社」の賽銭箱に、粘着テープを巻き付けた割りばしを差し込んで、千円札1枚を引き上げ、盗んだとしている。 神社の関係者によると、7月17日、井上容疑者がほかの参拝者が供えたいなりずしを持ち去るとともに、賽銭箱上部に紙幣が挟まっているのを見ている様子が防犯カメラに映っていた。井上容疑者は一度立ち去ってから再び現れ、割りばし2本で紙幣を持ち上げようとしていたが、関係者が声をかけると立ち去ったという。 現場の神社は百貨店などが立ち並ぶ人通りの多い街の歩道脇にあり、賽銭箱は通行人から死角になっていたという。神社の関係者は「お賽銭は神様に向けて納められたもの。二度としないでほしい」と話している。

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