今年5月、財務局の職員を装って札幌市厚別区の80代女性宅を訪問し、女性からキャッシュカードをだまし取ったとして32歳の女が逮捕されました。女は6月以降、特殊詐欺や窃盗などの疑いで2度逮捕されていて、今回が3度目の逮捕です。 特殊詐欺の疑いで逮捕されたのは、旭川市東鷹栖4条3丁目の無職、藤田未来容疑者(32)です。 藤田容疑者は5月15日、氏名不詳者らと共謀して、札幌市厚別区に住む80代の女性からキャッシュカード4枚をだまし取った疑いがもたれています。 警察によりますと、被害に遭った女性宅には、財務局の職員をかたる者から「あなたのキャッシュカードが詐欺に使われた。銀行のカードを止めなければいけない。財務局の職員が訪問し確認する」と電話がありました。 その後、財務局の職員になりすました藤田容疑者が女性宅を訪問し、キャッシュカード4枚を封筒に入れさせて、女性が目を離した隙に、別の封筒とすり替える手口でだまし取ったということです。 不審に思った女性が離れて暮らす親族に相談したところ、詐欺の可能性を指摘され、女性は警察に被害届を出していました。 女性の口座からは複数回にわたり現金合計約160万円が引き出されていました。 藤田容疑者は、これまでに別の特殊詐欺などの疑いで逮捕されていて、警察は余罪を捜査する中で、この事件にも関与しているとみて裏付け捜査を進めていました。 取り調べに対し、藤田容疑者は「記憶にありません」と容疑を否認しています。 警察は、さらに余罪があるとみて、捜査を進めています。