福島県会津若松市一箕町のパチンコ店で12日未明に現金約2800万円が奪われた強盗容疑事件で、逮捕された自称桑折町、専門学校生の少年(19)と宮城県多賀城市、アルバイト従業員(21)は秘匿性の高い通信アプリを使い、別の共犯者と犯行に関するやりとりなどをしていたとみられる。15日、捜査関係者への取材で分かった。 県警は、両容疑者が交流サイト(SNS)上などで犯罪実行役を募る「闇バイト」を通じ知り合った可能性があるとみて調べている。犯行の指示役に加え、両容疑者から現金を受け取る「回収役」が存在するとみられることも、捜査関係者への取材で分かった。両容疑者が奪った現金は、いったん回収役の手に渡ったとみている。県警は犯行の役割が分担されていたとみて、実態解明に向けた捜査を進めている。 捜査関係者によると、両容疑者の所有物とみられる複数のスマートフォンを押収。内部には秘匿性の高い通信アプリなどが含まれており、データの解析を進めている。