性風俗店に女性を違法にあっせんしたとして、警視庁は、スカウトグループ「アクセス」幹部の斎藤将輝容疑者(31)=住居不定=を職業安定法違反(有害業務の紹介)の疑いで逮捕し、18日に発表した。斎藤容疑者には100人以上の部下がいて、2年弱で少なくとも約2億2700万円の紹介料「スカウトバック」を得たとみられるという。 保安課は、アクセスが全国の約1800店舗と契約し、ホストクラブの売掛金などを抱えた女性らを売春目的であっせんしていたとみている。逮捕されたメンバーは13人目。 逮捕容疑は昨年2~4月ごろ、他の幹部らと共謀し、大分県別府市内のソープランドに女性3人を紹介したというもの。斎藤容疑者は「4年くらい前に加入し、スカウトや部下の指導、スカウトバックの配布をしていた」と話しているという。 アクセスをめぐっては、昨年5~10月に約7800人をあっせんしたことが確認されている。保安課は、約5年間で延べ約7万8千人をあっせんしたと推計し、受け取ったスカウトバックは約60億円に上るとみている。(太田原奈都乃)