京都市下京区の路上で6月、中国籍の男性観光客（37）が男に刃物のようなもので切りつけられた事件で、殺人未遂容疑で逮捕された中国籍の男が「今は何も話しません」と供述していることが18日、京都府警への取材で分かった。府警が詳しい動機などを調べる。 府警によると、男は大阪市住吉区長峡町の会社経営、譚超（たん・ちょう）容疑者（36）。 逮捕容疑は6月6日午後8時ごろ、京都市下京区の路上で、カッターナイフのような刃物で観光客の右前胸部付近を数回切り付けたとしている。 観光客は右鎖骨から右脇腹付近を負傷したが、命に別条はない。 府警によると、観光客は団体ツアーで中国から訪日。事件の直前、容疑者がツアーの別の観光客と「声が大きい」などとトラブルになり、被害者が仲裁に入ったところ、事件に巻き込まれたという。容疑者は事件後、現場から徒歩で逃走した。 容疑者は6月に入管難民法違反（不法残留）容疑で逮捕され、7月に起訴されていた。