福島県白河市の70代女性から現金2000万円をだまし取ったとして、白河署は19日午前10時15分ごろ、詐欺の疑いで住所不定、マレーシア国籍、無職の男(37)を逮捕した。 逮捕容疑は、仲間と共謀し、昨年12月10日ごろ~今年1月17日ごろの間、警察官をかたって女性宅に電話し「暴力団員を麻薬密売事件で逮捕して、事務所を捜索したところ、女性名義の通帳が出てきた」「共犯者として捜査しており、保有している紙幣の記番号を調べる必要がある」などとうそをつき、女性から現金2000万円をだまし取った疑い。 同署によると、女性は市内の金融機関から現金を複数回に分けて引き出すと、電話で指示された通り、紙袋に現金2000万円を入れて自分の車の下に置いたという。男が現金を持ち去ったとみられる。 同署は、女性宅に電話をかけたのは男とは別の人物の可能性があるとみて捜査している。 女性は今年5月、同署に被害を届け出た。同署は県警組織犯罪対策課と捜査した。