楽天モバイルの通信回線を不正契約したとして少年3人が摘発された事件で、うち1人に他人の楽天IDとパスワードを提供したとして、警視庁と神奈川県警は21日までに、不正アクセス禁止法違反の疑いで、長野県松本市の高校2年の男子生徒(16)を逮捕した。 捜査関係者への取材で分かった。男子生徒は「知りません」と容疑を否認しているという。 警視庁などは、男子生徒が提供したIDとパスワードが不正契約に使われていた可能性もあるとみて、IDなどの入手経路を調べる。 逮捕容疑は昨年4月17日、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を使い、他人の楽天IDとパスワードを少年に提供した疑い。 捜査関係者によると、男子生徒と少年3人はインターネット上で誹謗(ひぼう)中傷したり、ウェブサイトを改ざんしたりする「荒らし共栄圏」と名乗るグループのメンバーで、男子生徒はナンバー2という。 少年3人は、他人の楽天IDとパスワードを使って楽天モバイルの通信回線を不正契約したとして、今年3月までに1人が逮捕、2人が書類送検された。不正契約の際は、別の少年グループが自作した人工知能(AI)を使ったプログラムを利用していたという。