元埼玉県警捜査1課刑事の佐々木成三氏が25日、同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。番組は、神戸市中央区のマンションで住人の会社員片山恵さん(24)が刺され死亡した事件について取り上げた。殺人容疑で逮捕された会社員谷本将志容疑者(35=東京都新宿区)は片山さんについて「全く知らない人です」と供述している。犯行前は50分も尾行していたといい、佐々木氏は「(被害者とは別の)違う人物も追いかけている可能性も十分ある」と指摘した。 谷本容疑者は、22年5月にも神戸市内で20代女性の自宅に侵入し、首を絞めて殺害しようとした疑いで逮捕されていたとの報道もある。 信州大特任教授の山口真由氏は「50分も見知らぬ人を追い回すという執着は、結構私は異常だと思う」とし「警察庁のストーカー規制法違反の違反事案を見ても、配偶者、交際相手っていうのが45%、学校とかの関係者というのが26%、見知らぬ人というのが8.8%くらいある」とのデータを紹介。「2022年に同じように若い女性を相手に殺人未遂、暴力事案を起こしているそれがもし、性質としてあり得るとしたら、難しい議論ですけど私はやっぱり、日本版DBS(26年12月施行予定)みたいな子どもに対する性犯罪を繰り返す人に対しての対策、もう銘打たれていますけども、こういう繰り返す事案に、もしこの事案がそれにあたるのだとしたら、対策も議論しなきゃいけないと思う」と語った。 元埼玉県警捜査1課刑事の佐々木成三氏は「僕も刑事をやっていた中で50分間追尾するというのは私も経験がない」とし「となると、この容疑者は、何度かチャレンジして失敗している可能性がある。何分が追いかけて、マンションでなくて自宅に帰ってしまった、誰かと合流してしまったということで断念するということはあると思う」と語った。 谷本容疑者は17日に神戸に移動し、20日に事件が発生している。佐々木氏は「3日間、どういう行動をしていたのか、山口さんがおっしゃる通り、特癖(特定の犯罪者の特定の行動傾向、個性)と刑事はいうんですけど、かなり、犯罪を起こす前の容疑者の行動、かなり顕著な特癖を持っていると思いますので、こういった容疑者に対して再犯を起こさないためにどういった対策が必要か議論の必要がある」とし、谷本容疑者について「今回の事例に関しては、違う人物も追いかけている可能性も十分ある」と語った。