災害時に下関警察署の留置者を下関拘置支所へ 全国初の避難協定

大規模な災害が発生した際に下関警察署の留置場の収容者を下関拘置支所に移送する協定がきのう(1日)締結されました。 式では下関警察署の錨敏之署長と山口刑務所の森哲也所長が協定書に署名しました。 協定では、逮捕され下関署に収容されている被留置者を地震や津波など大規模な災害が発生した際に下関拘置支所に移送し、収容するとしています。 警察では多くの人員を必要とする留置管理業務を委託することで災害時の救助活動や避難誘導などにより力を注げるようになるということです。 下関署は海抜およそ3メートルで、1999年には高潮で地下が浸水したこともあります。 一方、下関拘置支所は海抜35メートル下関署から距離およそ1キロの高台にあり高潮の被害などから安全を確保できるとしています。 (下関警察署 稲田知太郎警備官) 「市民の安全を守るには何が一番大切か踏まえたうえで協定を結んだ」 (下関拘置支所 津山和規支所長) 「警察の力が防災に集中できるよう拘置所が側面的に支援できる地域貢献の側面もあると考えている」 警察によりますと警察署と刑務所が災害時に備えて連携協定を結ぶのは全国で初めてだということです。

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