【AFP=時事】ウクライナ政府は1日、議会元議長のアンドリー・パルビー氏が殺害された事件にロシアが関与していたと発表した。同日早朝、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は容疑者の逮捕を発表していた。 2004年と2014年の親欧州派抗議運動で重要な役割を果たしたアンドリー・パルビー元議長(54)は先週末、ポーランド国境に近い西部リビウで殺害された。 警察によると、容疑者はパルビー氏を白昼に8発撃った後、現場から逃走した。容疑者はリビウ出身の52歳の男で「雑用」で生計を立てていたという。 国家警察のイバン・ビヒブスキー長官は「この犯罪は偶然ではない。ロシアの痕跡がある」とSNSで述べ、逮捕時の写真を公開した。写真には、集合住宅の一室とみられる場所で、軍服姿の警官に取り押さえられる上半身裸の男が写っていた。 ビヒブスキー氏によると、男は逃走前にパルビー氏が死亡していることを確認していた。ウクライナ国営放送によると、逃走には電動自転車が使われたという。 ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティー(RFE/RL)のウクライナ支部が引用した法執行機関の情報筋によると、逮捕された容疑者は2023年、前線で行方不明になった息子の情報を求めてロシアのエージェントと接触したことを捜査官に供述したという。 AFPがこの件についてウクライナ内務省に問い合わせたが、同省は報告の内容を確認も否定もしなかった。【翻訳編集】 AFPBB News