若年層に広がる大麻汚染の背景、清水尋也容疑者「初めて吸ったのはアメリカ留学時…」【Nスタ解説】

3日、俳優の清水尋也容疑者が乾燥大麻を所持したとして警視庁に逮捕されました。今、全国の大麻摘発者のうち7割以上が10代から20代と、若年層への広がりが深刻化しています。 ■「どこで買ったかは言えない」清水容疑者が入手ルートを明かさないワケ 高柳光希キャスター: 3日、俳優・清水尋也容疑者が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されました。清水容疑者は大麻について「月に数回吸っていた」「どこで買ったかは言えません」と話しています。 入手ルートを明かさない供述は、なかなか耳にしたことがないような気もします。なぜ言えないんでしょうか。 TBS報道局 社会部 犬飼さき 記者: 入手ルートが明らかになると、関係先の特定に繋がります。例えば、知人の関係先から入手していた場合、その知人をかばっていたり、何かを隠している可能性も考えられます。 大麻は「ゲートウェイドラッグ」と呼ばれています。清水容疑者は「大麻を初めて吸ったのはアメリカへ語学留学に行ったとき」と話しています。また、帰国後も日本で吸いたくなった理由は「アメリカで吸ったときの高揚感・リラックス感を味わいたいと思ったから」とも話しています。 大麻は覚醒剤など、他の薬物と比べると、身体症状が出にくいため、気づかぬうちに大麻の依存症になっていることもあります。 ■相次ぐの若者の大麻使用・所持による逮捕 高柳光希キャスター: 清水容疑者も26歳ですが、若者の大麻使用・所持が深刻化しています。 ▼7月:専修大学元柔道部員(22)の男が大麻を営利目的で所持したとして逮捕 ▼8月:国士舘大学元柔道部員(20)の男が大麻使用などで逮捕 ▼9月3日:宮崎市で20代の日本人の男5人が大麻を営利目的で所持したとして逮捕 若者たちが手を出してしまう理由はなんでしょうか。 TBS報道局 社会部 犬飼さき 記者: SNSの普及により、気軽に密売人と接触しやすいことが背景にあります。SNS上で隠語の絵文字を使い、やり取りすることもあります。 ▼大麻→ブロッコリーの絵文字 ▼大麻リキッド→ハチミツの絵文字 など さらに、SNS上では「大麻はたばこより害が少ない」「たばこやアルコールより依存度が低い」など、薬物に関する誤情報も出回っています。 また、覚醒剤と比べると心理的ハードルの低さに加え、1グラムあたりの末端価格は▼乾燥大麻は末端価格が5000円と、▼覚醒剤の5万8000円と比べ、価格面でも手に入りやすいことも関係しているのではないでしょうか。

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