那覇市牧志の国際通りに面したホテルで8日、大分県別府市の自営業の男性(46)が刃物で刺され、その後死亡した事件で、那覇署は10日午前、殺人未遂容疑で現行犯逮捕していた住所不詳、無職の息子(20)を殺人容疑に切り替えて送検した。9日に行った司法解剖の結果、男性の死因は失血死だったことも分かった。首の側面の深い傷が致命傷となったという。事件現場の客室からは、事件には使われていないほかの刃物も押収されたという。 事件は8日午後4時45分ごろに発生。男性は首のほかに顔などにも複数の刺し傷があり、腕には抵抗した際にできる防御創とみられる傷もあった。 署によると、息子は、亡くなった父親と母親の3人で事件があった8日午前に観光目的で那覇へ到着。同日午後にホテルへチェックインしていた。事件当時、客室内には母親はいなかったという。署は2人に何らかのトラブルがあったとみて詳しく調べている。