「ルフィグループ」による強盗の被害金の一部をマネーロンダリングしていたとみられる組織の幹部の男が逮捕された事件で、男が男女6人から現金9000万円をだまし取ったとして再逮捕されました。 詐欺の疑いで警視庁と愛知県警の合同捜査本部に再逮捕されたのは、マネーロンダリンググループの幹部・樋口拓也容疑者(37)です。 樋口容疑者はおととし3月ごろから6月ごろにかけて、通信事業者を装って神奈川県や愛知県など5県の男女6人に、「有料動画サイトの未納料金が発生している」などと、うその電話をかけ、あわせておよそ9000万円をだまし取った疑いがもたれています。 だまし取った金は暗号資産に交換された後、現金化されていたということです。 捜査本部は、警察庁の協力を得て、今回の被疑事実の期間で同じような手口が300件以上あることを確認して被害金を追跡、その結果、樋口容疑者が全国25都府県の男女およそ180人の特殊詐欺の被害金、およそ8億円のマネーロンダリングに関わっていたとみられることが分かったということです。 樋口容疑者の自宅には「ルフィグループ」による広域強盗事件の被害金のうち1000万円以上も運び込まれた疑いがあり、この金がフィリピンにいた指示役に還流された可能性があるとみられています。