【AFP=時事】南アフリカの裁判所は10日、ヨハネスブルクの搾取工場でマラウイ人90人以上を強制労働させたとして、人身売買や奴隷的拘束の罪で有罪判決を受けた中国人の男3人、女4人の計7人に対し、拘禁20年の判決を言い渡した。強制労働させられたマラウイ人の中には、14歳の子どもも含まれていた。 アフリカで最も工業化された南アには、アフリカ全土から不法移民が集まってくるが、中には高収入の仕事があるとだまされて連れてこられ監禁状態に置かれて強制労働させられる人もいる。 中国人7人は2019年11月、ヨハネスブルクにある工場の強制捜索を受けて逮捕された。この「ビューティフル・シティー」と呼ばれる工場は羽毛製品の中綿を製造していたとされる。 捜査の結果、この工場が2017~2019年、14~16歳の16人を含むマラウイ人不法移民91人を雇用していたことが判明した。 マラウイ人は週7日で1日11時間働かされ、武装した見張りの監視下で工場の敷地内に監禁されていた。 中国人7人は今年2月、人身売買や奴隷的拘束を含む158件の罪で有罪判決を受けた。 デビッド・ムハンゴ判事は判決言い渡しで、マラウイ人らは「だまされて連れてこられ、奴隷状態に置かれていた」と述べた。 マラウイ人の中には、強制労働中の事故で視力や手足を失った人もいるという。【翻訳編集】 AFPBB News