2025年2月から3月にかけ、県内に住む60代の女性が現金およそ5億3000万円をだましとられた事件で、警察は、新たに共犯者とみられる男2人を逮捕しました。 逮捕されたのは、住居不定の無職・山下太郎容疑者と住居不詳の自称無職・武田浩二容疑者です。警察によりますと、2人は2025年3月、複数人と共謀して県内の60代女性から現金1億4100万円をだましとったとして詐欺の疑いが持たれています。 この事件をめぐってはこれまでの調べで被害女性が2025年2月から3月までに、現金およそ5億3500万円をだましとられたことが分かっています。また、これまでに犯行の見張り役や被害者からお金を受け取る受け子役、受け子からお金を受け取る回収役とみられる男ら4人が逮捕・起訴されています。警察は、今回逮捕された2人について認否を明らかにしていませんが、武田容疑者が受け子などを勧誘し、山下容疑者が受け子を管理して報酬などを渡していたとみられています。 このほか、武田容疑者の関係車両に乗っていた住居不定の自称自営業・紀野淳容疑者が、0.044グラムの覚醒剤を所持していたとして覚醒剤取締法違反の疑いで9月2日に現行犯逮捕されました。警察は、紀野容疑者も今回の事件に何らかの関わりがあるとみて調べを進めています。