手荷物検査中に乗客の現金盗んだ疑い 羽田空港の保安検査員を逮捕

東京・羽田空港の保安検査場で乗客の現金を盗んだとして、警視庁東京空港署は15日、保安検査員の松本龍容疑者(21)=東京都大田区東糀谷3=を窃盗容疑で逮捕したと発表した。 松本容疑者は容疑を認め「現金を盗むスリルを楽しむためにやった。仕事を辞めようと考えており、貯金しようと思った」と供述。「8月以降、70~80人の乗客の財布から150万円ぐらい盗んだ」とも説明しており、署が詳しく調べる。 逮捕容疑は9月13日午後6時半ごろ、羽田空港第1ターミナルの日本航空の検査場で、乗客の30代男性がトレーに置いた現金9万円を盗んだとしている。 署によると、松本容疑者は手荷物検査場で乗客の誘導を担当。男性の手荷物をX線検査に通す直前、男性がトレーに置いた現金の中から9万円を抜き取ったとみられる。 直後に松本容疑者は現金を制服のポケットに入れ、トイレの個室に移動。個室内の補充用トイレットペーパーの芯の部分から現金が見つかっており、署は、一度業務に戻った後で回収しようとしたとみている。 手荷物検査を終えた男性は現金が減っていることに気づき、別の検査員に申告。この検査員が警戒中の警察官に連絡し、防犯カメラの映像などから松本容疑者が浮上した。 松本容疑者は保安検査を委託された警備会社の社員で、4月から保安検査業務に就いていた。【安達恒太郎】

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