千葉県成田市の住宅で、高齢夫婦を殺害しようとしたとして逮捕されたベトナム国籍の男が、栃木県の住宅に侵入し、現金などを盗んだとして、再逮捕されました。 窃盗などの疑いで逮捕されたのは、いずれもベトナム国籍で成田市の無職、レ・タン・ルアン容疑者(33)と東京・国立市の技能実習生、ヴィ・ヴァン・ルアット容疑者(33)です。 レ容疑者らは今年4月13日の午後8時ごろから未明にかけて、栃木県那須塩原市の住宅に侵入し、腕時計など時価およそ40万円相当や、現金5万1000円を盗んだ疑いがもたれています。 警察によりますと、レ容疑者らは車で住宅に向かい、窓ガラスを割って犯行に及んでいて、防犯カメラの捜査などから、少なくともほかにも1人は共犯者がいるということです。 当時、住宅には高齢の夫婦がいましたが、レ容疑者らの犯行に気付かなかったということです。 取り調べに対し、レ容疑者は「私は関係ないですし、やってないです」と容疑を否認し、ヴィ容疑者は「泥棒したことに間違いない」と容疑を認めているということです。 レ容疑者は、今年3月に成田市の住宅に金品を奪う目的で押し入り、70代の夫婦の首を切りつけ、殺害しようとしたとして、強盗殺人未遂の疑いなどで逮捕・起訴されていて、これで5回目の逮捕となります。 レ容疑者の自宅からは、デジタルカメラや他人名義の携帯電話などが押収されていて、警察はほかにも余罪はあるとみて調べています。