前大統領夫人の不正疑惑めぐり…旧統一教会・韓総裁が出頭 今後の捜査の行方は

旧統一教会の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(82)が17日、韓国の特別検察官の事務所に出頭しました。 午前9時半過ぎ、韓国特別検察官の事務所が入るビルの入口についた黒いバン。男性に手を添えられ、ゆっくりと車から降りてきました。差し出された傘の下を歩いていきます。 韓総裁は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻・金建希(キム・ゴンヒ)被告に高級ネックレスやバッグを贈り、政府から海外事業への援助などを受けようとした事件に関与したとみられています。 金氏の疑惑をめぐっては、尹錫悦氏の側近で、国会議員の権性東(クォン・ソンドン)氏が、17日未明、逮捕されました。旧統一教会から違法な政治資金を受け取った疑いが持たれています。 特別検察官は、これまで任意の取り調べのため、3回にわたって、韓総裁に出頭を求めてきましたが、心臓の手術を受けたあと、回復が思わしくないなどの理由で韓総裁はすべて拒否してきました。 韓鶴子総裁 「(Q.なぜ一方的に出頭の日を決めた)体調がよくなかったからです。手術して具合がよくなかった」 韓国の連合ニュースは、特別検察官に身柄を拘束されることを避けるため、自ら出頭したのではと報じています。 特別検察チーム(ブリーフィングより) 「被疑者が、特検の3回にわたった召喚情報に応じず、任意で自分が望む日時を選んで、特検と協議なく、一方的に出頭したため、行われるようになった。被疑者が準備した救急車が地下で待機している。陳述拒否権は行使せず、陳述している」 韓総裁をめぐっては、7月以降、特別検察官が教団の関連施設などの捜索を続けてきました。 教団へ便宜を図る見返りに、金被告に高級ネックレスやバッグを贈ったとして、旧統一教会の元幹部であるユン・ヨンホ氏が、すでに逮捕されています。一方、教団側は、ユン氏の個人的な逸脱行為で、韓総裁の指示はなかったと主張しています。

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