【独自】参院選買収事件 モリナガ従業員は違法性を指摘「上層部の指示に従わないように」

7月の参議院議員選挙で、パチンコ店「モリナガ」の社長らが買収の疑いで逮捕された事件で、当時、複数の従業員が違法性を指摘し、上層部からの指示に従わないよう部下に伝えていたことが分かりました。 この事件はパチンコグループ『デルパラ』と『モリナガ』の運営会社社長、李昌範容疑者らが県内にある「モリナガ」の従業員100人余りに対し、投票の見返りに報酬を約束した買収の疑いで16日に再逮捕されたものです。 容疑者らは候補者名を書いた比例区の投票用紙をスマートフォンなどで撮影し、モリナガの幹部らに送信するよう指示していて、店長が警察の調べに対し「従わざるを得なかった」と話していることが分かっています。 一方、一部の従業員が「違法だから写真を送るようなことはしないように」と部下に指示していたことが捜査関係者への取材で分かりました。 違法性を指摘する声は複数の従業員から上がっていて、李容疑者らの指示に従わないように呼びかけていたということです。 モリナガは今年1月に城山観光がデルパラに売却していて、当初10カ所あったモリナガの店舗は6月に2店舗が同時に閉店しています。 警察はデルパラに経営が変わり、十分な意思疎通が図れないまま、いびつな経営環境が今回の買収につながった可能性もあるとみて捜査を行っています。

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