群馬県内のスーパー2店からコメ計105キロを万引きしたとして、警視庁捜査3課は19日、チン・クオック・クオン容疑者(42)らいずれもベトナム国籍で住所不定、無職の男性3人を窃盗容疑で逮捕したと発表した。警視庁は、3人が各地のスーパーを回り売却目的で万引きを繰り返したとみている。 逮捕容疑は5月12日午後、前橋市と伊勢崎市のスーパーで、コメ105キロなど計28点(計約10万6000円)を盗んだとしている。2人は容疑を否認し、1人は認めているという。 警視庁によると、盗まれたコメは1袋5キロが17袋、10キロが2袋で、コシヒカリ、ゆめぴりかなどの銘柄米だった。3人は別々に入店してカートにコメ袋を入れ、会計せずに車に積み込んだとみられる。 また、3人は4月15日~5月15日、埼玉、群馬、千葉、栃木、茨城各県のスーパー約60店に立ち寄ったという。コメの配送伝票の控えも数枚見つかっており、盗まれたコメは他の人物に送られていたとみられる。 別の窃盗事件の関連で5月に捜索した茨城県内の住居に3人が住んでおり、携帯電話の解析などから万引きの疑いが発覚した。 5月は、備蓄米の放出後だったがコメの販売価格の高止まりが続いており、1袋5キロが税抜き4380~4580円、1袋10キロが税抜き8900円だった。【松本ゆう雅】