車から男性振り落とした疑い 中国籍の男ら3人を殺人未遂容疑で逮捕 千葉・流山で7月、金地金の売買トラブルか

流山市の住宅街で7月、男性が車から振り落とされた事件で、千葉県警は16日、殺人未遂の疑いで車を運転していたとみられる男ら3人を逮捕したと発表した。県警捜査1課は、逮捕された3人と被害者は知人関係にあり、金地金の売買を巡るトラブルがあったとみて捜査を進めている。被害者は中国籍で、逮捕された3人のうち2人も中国籍、もう1人は自称中国籍。 3人の逮捕容疑は共謀し、7月22日午後9時5分ごろ、同市南流山7の市道で、中国籍の男性(40)が乗用車の後部窓に上半身を乗り入れていると知りながら、車を急発進させ、約120メートルにわたり引きずり、殺害しようとした疑い。 県警によると、男性は顎を骨折するなどの重傷を負った。短期滞在ビザ(90日)で日本に来ており、8月に退院後、帰国した。 県警は被害者の供述や見つかった車から捜査を進め、8月17日、成田空港から出国しようとしていた中国籍の男を殺人未遂容疑で逮捕。翌日には流山市に住む中国籍の男も同容疑で逮捕していた。 今月14日には、車を運転していたとみられる自称中国籍の男を名古屋市のマンション内で見つけ、入管難民法違反(旅券不携帯)の疑いで現行犯逮捕。翌15日には殺人未遂容疑で逮捕した。 逮捕されたのは、自称自営業の男(40)=住所不定=と、会社員の男(43)=流山市、自称中国籍の男(34)の3人。 県警は捜査に支障があるとして、3人の認否を明らかにしていない。 自称自営業の男と会社員の男は事件発生後、犯罪収益の金地金を東京都内の買い取り業者に持ち込んで処分した疑いも判明し、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで再逮捕されている。県警はトラブルとの関係も含め、捜査している。(本紙・千葉日報オンラインでは実名報道) (大村慧)

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