麻薬「ケタミン」42キロ密輸入か 容疑で3人逮捕 国内最多押収量

スーツケースに隠して麻薬のケタミン計約42キロを海外から密輸入したとして、福岡県警と門司税関(北九州市)は22日、住居不詳の自称会社員、グリンスバン・モンチター容疑者(23)らタイ国籍の女性3人を麻薬取締法違反(営利目的輸入)容疑で緊急逮捕したと発表した。逮捕は4日付。門司税関によると、2007年にケタミンが麻薬指定されて以降、国内で最多の押収量という。 逮捕容疑は、3人は共謀して4日、シンガポールのチャンギ国際空港で福岡空港行きの旅客機に搭乗する際、ケタミン計約42キロをスーツケースに隠して手荷物として預け、福岡空港に密輸入したとしている。 グリンスバン容疑者は「(ケタミンを)持ってきたが私のものではない」と容疑を一部否認し、他の2人は「違法な薬物と認識していた」と容疑を認めている。 県警などによると、福岡空港の税関検査で、3容疑者が預けた計三つのスーツケースを調べたところ、袋に入った粉末状のケタミンを発見した。3人は県警の調べに「スーツケースは男性から受け取った」と供述しているという。県警は組織的な関与があったとみて調べている。 ケタミンは幻覚作用があり、07年に麻薬指定された。末端価格は1キロ約2100万円という情報もあり、今回は9億円前後に上る可能性がある。【金将来】

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