大麻を所持したとして麻薬取締法違反の罪で起訴された俳優清水尋也被告(26)が24日、勾留先の警視庁東京湾岸署から保釈され、集まった報道陣の前で2度頭を下げ「本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。 午後6時半、関係者と思われる人物が清水被告の着替えと思しき荷物を手に東京湾岸署の建物を出入りし始めた。午後7時10分、大きめのスーツケースでさらに荷物が運び出された。 清水被告は黒のスーツに黒のネクタイに身を包み午後7時16分に姿を現した。100人ほどの報道陣が待ち構える正面玄関から数歩、進み出ると「皆さまを裏切る形になってしまった」と頭を下げた。 6~7秒ほどたってから、真っすぐ前を見据えると「今回、私の行為によって多くの方々にご心配、そしてご迷惑をおかけしたこと、深くおわび申し上げます。俳優としての未来に期待してくださった方、関係者の皆さま、ファンの皆さまを裏切る形になってしまったこと心から反省しております。このたびは本当に申し訳ございませんでした」と謝罪。再び14秒頭を下げ、迎えに来た関係者とともに車で東京湾岸署を後にした。 これに先立ち、東京地裁は清水被告の保釈を許可する決定をした。保釈保証金は200万円で、被告側は納付した。 清水被告は7月ごろと今月3日、それぞれ大麻を含む植物片を所持したとして、警視庁に2回逮捕された。東京地検は7月ごろの所持容疑を不起訴処分にしたが、理由は明らかにしていない。 清水被告が3日に逮捕された際、所属事務所「オフィス作」は「弁護士を通して事実確認を進めていく。ご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます」などとするコメントを公式サイトで発表。 清水被告はTBS系ドラマ「19番目のカルテ」に出演していたが、TBSは7日の最終回で清水被告の出演シーンをカットし放送。また、29日放送開始のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」に出演予定だったが取りやめるなど影響が出ていた。