日本サッカー協会(JFA)は7日、都内で会見を行い、影山雅永技術委員長(58)に不適切な事案があったとして契約を解除すると発表した。 複数のフランスメディアが、影山氏が児童ポルノ画像の輸入・所持の容疑で今月2日に逮捕され、パリ近郊の簡易裁判所で6日に有罪判決を受けたと報じた。 同協会は日本時間7日午後7時から、この件について会見を行った。湯川専務理事は冒頭で「理事会で影山技術委員長との契約を解除し、委員長職を解任することを決議した。フランスで報道されている通り、パリ行きの機内で児童ポルノ閲覧でパリ到着時に逮捕され、有罪判決受けたことによるもの」と説明。宮本会長の「サッカー界として許容できるものではない。ガバナンスの強化改善を覚悟を持って取り組んでいく」とのコメントも読み上げられた。 影山氏は現在、帰国しておらずフランスにいるという。後任は未定で、代行を置くかどうかを協会で議論していく、との説明がされた。 逮捕などの細かい内容はプライバシー保護の観点から全てが明かされることはなかったが、影山氏はパリ2日到着の便に乗っており、パリ3日発の便には乗っていなかったという。協会には、単独で移動していたとの報告がされていた。協会側は5日に関係各所を通じて拘留の事実を把握したという。 現地メディアは「日本サッカー協会の幹部で元プロ選手は、児童ポルノ画像の輸入・所持の容疑で、パリ近郊ボビニーの簡易裁判所で今月月曜日に審理を受けた」と報道。「58歳の同氏は日本サッカー協会のテクニカルディレクターを務め、10代以下の代表チームのワールドカップ(U20)に向かう途中でチリへ出張する際、10月2日にフランスの現地空港で飛行機を降りた際に逮捕された」と説明した。影山氏が「機内でタブレット端末に表示された“およそ10歳の少女”とされる画像を客室乗務員に発見・通報された」と詳細を報じた。 協会関係者によると、影山氏とは数日前から連絡が取れない状態だったという。