インターネットショッピングサイトで他人名義のアカウント情報を利用して商品を盗んだとして、男2人が私電磁的記録不正作出・同供用と盗み、詐欺の疑いで逮捕、起訴された事件で、福島県警は14日、匿名・流動型犯罪グループ(通称・トクリュウ)とみられるメンバーが、偽サイトに個人情報を入力させる「フィッシングメール」を送信し、被害者のアカウントやカード情報を入手していたと明らかにした。 県警サイバー犯罪対策課によると、事件の手口は【図】の通り。起訴された岡山市、会社役員、被告(28)は商品の転売役、大阪府泉南市、投資関連商品販売業、被告(24)は受け取った商品を中古品買取事業者に転送する荷受け役を担っていたとみられる。24歳被告は闇バイトを通じて事件に加担し、バイト料として商品一つ当たり数千円を受け取っていた。 転売して得た利益は暗号資産などに換え、資金洗浄したとみられる。県警はアジア人とみられる指示役のほか、フィッシングメールを送信した情報窃取役、商品を不正に注文した注文役の特定を進めている。